Components | ppm |
---|---|
Carotenoids(カロテン) | 500-700 |
Vitamin E(ビタミンE) | 600-1000 |
Sterols(植物ステロール) | 326-527 |
Phospholipids(リン脂質) | 5-130 |
Triterpene Alcohols(トリテルペン アルコール) | 4-80 |
Methyl sterols(メチルステロール) | 40-80 |
Squalene(スクアレン) | 200-500 |
Aliphatic alcohol(脂肪族アルコール) | 100-200 |
Aliphatic hydrocarbon(脂肪族炭化水素) | 50 |
Coenzyme Q10(コエンザイムQ10) | 35-45 |
(1)カロテンとは
カロテノイドは、植物や動物など、天然界に幅広く存在する黄色~赤色の天然色素群です。
動物では甲殻類、魚、鳥、卵黄など、植物では高等植物の根、葉、花弁、種子、果実、花粉のような大部分の部位、
また藻類、キノコなどで見られる赤、黄、橙色の大部分の色がカロテノイドにより色調を得ています。
カロテノイドという名前は、ニンジンの黄色色素に由来しています。今日まで、約600種の脂溶性色素が
天然源から単離されており、天然界における年間総カロテノイド生産量は、約100,000,000トンであるとされています。
カロテノイドは、カロテンとキサントフィルに分類されます。
動物においては、これらの重要な物質を生産することができないため、植物から摂取しなければなりません。
カ ロ テ ン |
α-カロテン* | ニンジン |
β-カロテン* | ニンジン・緑葉・サツマ芋 | |
γ-カロテン* | ニンジン・アンズ | |
リコピン | トマト・スイカ・柿 | |
ルテイン | 緑葉・卵黄 | |
キ サ ン ト フ ィ ル |
ツェアキサンチン | 黄色トウモロコシ |
クリプトキサンチン* | 黄色トウモロコシ・パパイヤ・カボチャ・柑橘類 | |
カプサンチン | トウガラシ | |
フコキサンチン | 昆布・ワカメ | |
エキネノン* | ウニ | |
アスタキサンチン | カニ・エビ・サケ |
*:プロビタミンA
(2)カロテンの機能
◆酸化防止作用⇒活性酸素の働きを抑えて、老化や発ガンを予防します。
◆免疫機能を強化する働きがあります。
◆視覚機能を正常に保つ働きをもっています。
◆生殖機能を維持する作用があります。
◆形成異常(器官・組織・細胞の成長異常)を正常にします。
(3)肝臓ガン予防
京都府立医科大学などの研究グループが、2002年9月28日までに、野菜や果物に含まれるカロテンやビタミンEを組み合わせて服用すると、
肝臓ガンを予防できる可能性があることを確認した。肝硬変患者に投与した結果、肝臓ガンを発祥する比率が1/3以下に下がったという。
同医大の西野輔翼教授らが、C型肝炎などによるウィルス性肝硬変の患者の協力を得て実験した。カロテン類19mg・ビタミンE50mgを
最長で5年弱、毎日服用した46人は肝臓ガンの発症率が15%だったのに対し、服用しなかった45人は45%が発祥した。
トコフェロール類 | トコトリエノール類 | |||||||
α | β | γ | δ | α | β | γ | δ | |
ココナッツ油 | 11 | 6 | 5 | 1 | 19 | |||
コーン油 | 159 | 50 | 602 | |||||
綿実油 | 440 | 387 | ||||||
オリーブ油 | 100 | |||||||
ピーナッツ油 | 189 | 214 | 21 | |||||
なたね油 | 236 | 380 | 12 | |||||
サフラワー油 | 398 | 174 | ||||||
大豆油 | 79 | 593 | 264 | |||||
ヒマワリ油 | 487 | 51 | 8 | |||||
大麦油 | 1194 | 710 | 260 | 271 | 26 | 181 | ||
パーム油 | 211 | 316 | 143 | 32 | 286 | 65 |
(1)トコトリエノールとは
◆ビタミンEは一般的にはトコフェロールという名称で知られています。
α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)の4つの種類があります。
トコトリエノールはトコフェロールと同じく植物油にごく微量に存在しているトコフェロールの異性体であり、
ビタミンEの仲間です。
同じく、α、β、γ、δの4種があり、それぞれ重要な役割を果たしています。
◆構造的には、トコトリエノールはトコフェロールには無い、3つの原子の2重結合を持っています。
このことは原子を持ち続ける力が強いことを意味し、効果も高い理由であると言われています。
◆研究の結果、トコフェロールの50倍の抗酸化力を持っていることがわかりました。
◆タンパク質の酸化を防ぎ、老化・心臓疾患・脳梗塞・ガンの原因であると言われている、フリーラジカル(活性酸素)
から細胞を守ります。
◆皮膚への浸透力は、トコフェロールの15倍の浸透力を持っているとの研究報告があります。
(普通のトコフェロールの皮膚への浸透力が1%なのに対し、トコトリエノールは実に15%です)
◆パームオイルに一番多く含まれていますが、純粋なものを抽出するのが難しく、安定供給ができませんでした。
この為、最近までは、製品化されたものが市場にはあまり出ていなかったので、知名度が低いのが現状です。
最も活性度が高く、有能なδトコトリエノールは、パームにしか含まれていません。
(2)トコトリエノールの機能
◆タンパク質の酸化を防ぎ、老化・心臓疾患・脳卒中・ガンの原因であると言われている
フリーラジカル(活性酸素)の活動を抑え、細胞を保護します。この抗酸化力が際立って大きいため、
スーパービタミンと呼ばれています。
◆脳血流関門を通過するので、記憶をつかさどる脳の海馬神経細胞死を低減させます。
◆血漿中のコレステロールを低下させ、血小板擬集を予防し、心臓疾患・脳疾患を予防します。
◆皮膚への浸透力が通常のビタミンEの15倍なので、光老化を防止します。
(1)コエンザイムQ10とは
体のエネルギーは、各細胞内で酸素が食物から摂取した栄養素を燃焼させる仕組みを、
効率よく回転させるために必要な補酵素である。
生命活動の基本となるエネルギー物質は「ATP」(アデノシン三リン酸)と呼ばれているが、このATPを作るためにCoQ10が必須となる。
いわばCoQ10は元気の源です。
(2)コエンザイムQ10の機能
◆抗酸化機能
⇒活性酸素を分解・無毒化する。ビタミンEが抗酸化作用を発揮するには、CoQ10が不可欠。
◆Anti-Aging機能
⇒免疫力の向上。
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