
ハラ—ル(HALAL/ハラルとも表記)イスラムの教えで「許された」項目のことを意味します。イスラムに適合した商品・サービスであることの証明となります。日常生活的にはイスラム法上で食べられるもの・口にするのを許されたものを指す場合が多いようです。
※ハラ—ルは食品だけではなく、化粧品や医薬品、介護用品、飲食/宿泊施設、金融など様々なサービスにも適用されます。
戒律に則って製造された食品は、非衛生的なものを排除するなど高い合理性を持って対応しており、ある種の品質管理的な概念として捉える向きもあります。またハラ—ル認証が与えられる食品は
許されたものの中で「カラダに良い」ものという概念も包括しています。
日本国内でハラール対応ビジネスが急速に進んでいます。ひとつは、食品・医薬品・化粧品などの製造業において「メイド・イン・ジャパン」の品質を好むイスラム市場を向いた製品作りが始まっていること。
2014年11月26日/27日に幕張メッセで「JAPAN HALAL EXPO 2014」(ジャパン ハラールエキスポ)が開催されました。ジャパン ハラールエキスポ2014 は日本で初めて開催されるハラール関連の国際フォーラム・展示会です。
インバウンド向けに「カロチーノ」も取り上げられており、ハラール認証の油ということでドレッシング、焼き菓子などの食品やスキンケアクリーム、石鹸などの化粧品などで活躍していました。
ジャパンハラールエキスポではハラール対応製品の開発をしイスラム市場への輸出まで目を向けた=アウトバウンドへの対応を試みる企業も多く出展していたようです。
マレーシア・ジョホール州にあるカロチーノ社はマレーシアの国際ハラ—ル認証を得ています。ISO9001やISO22000などの厳格な品質管理・衛生管理システムを採用する工場であるのと同時に、ハラル認定を取得したハラルフードを世界各国へ輸出しております。
ハラールの食材は特別なものが入っているわけではありませんが詳細な規定をクリアした食材でなくては認証を受けられません。生産者・製造者としては大変さがあるものの厳格にチェックされた食材はそのまま身体に良い食材と同義とも言えるので進んでハラール対応に取り組む企業が増えてきています。
世界共通のハラール認証機関は無いのですが、政府がハラール認証を行っているマレーシアの認証は各国・地域においても受け入れられやすいものです。